初めて女性とデートをしたのは
中学3年の時だった…
ある受験専門学校に通っていたボクは
同クラスの女の子から
生まれて初めてのラブレターをもらった
当然初めての経験なので
きちんと返事を書いたのだが
その時からボクと彼女は
授業を3回に1回さぼる事になる
初めてのデートは神宮だった
イチョウ並木に
いつも秋になると
TBSラジオ主催のイベントで
祭りが開催させれ 出店が並んでいた
あまりお金を持っていなかったから
アイスクリームをかじる位が
精一杯だったんだ…
でも そんな事よりも
一緒にいられる時間が何よりも楽しかった
でも授業をさぼり
何度かのデートの頃
専門学校からお互いの親に連絡が入ってしまう
当然受験ゼミだったから
ボクと彼女は
<手紙>と言う手段でしか
会えなくなってしまったんだ
その後 百通近く手紙の交換をしていたが
会えないと言うのは
何かを確認し辛くなること…
いつしか手紙の数が
めっきり少なくなってしまった…
ボクも彼女も希望高校に入学出来たが
その頃お互い最後の手紙を考えていた
彼女の最後の手紙は…
「どうもありがとう」だった
そしてボクの最後の手紙は
<イチョウの押し花>にした…
Little Essay by Yssutomo Honna
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