2009年7月3日金曜日

Little Essay 00013 「パンツ2」







「で その後 君のパンツは元気かい?」
久々にボクから彼女に電話をしてみた


「あら… 元気かどうか調べてみる?」
彼女はケラケラ笑いながら答えた


「うーん それも面白そうだけど…
 次のチャンスにしておこう!
 今日は 例のグッ!とくる場所を見つけたから…」
ボクは欲求に反して笑いながら言った


「本当にグッ!とくるの?」

「たぶんね… 
 君の好きそうな音楽もリクエスト出来るし
 今から予約すれば 好きな酒もキープ出来る…
 で 何よりいいのは 月と星が見えるんだ!」
ボクは 彼女の次の答えを期待して言った


「そのプランに乗ったわ!」


「だろうね!」ボクの予感は的中した…


「で 場所はどこ? 住所は? すぐ出かけるから」
彼女はいつもの調子でメモを用意している様子だ


ボクは住所を彼女に告げるとすぐに電話を切った…



数分後 ボクの部屋の電話が鳴った
彼女からだった…


「ねぇ もしかしてこの住所…
 あなたのマンションじゃない?」



「そうだよ… 
 見つけた場所はボクのマンションのベランダさ! 
 今日は天気がいいから最高のロケーションだぜ!」 

 

「しかし… あなたって変な人… 
 いいわ これから…行くわ…」
しばらく沈黙が続いた後  彼女は電話を切った



彼女がここに現れるまで約1時間
まずはシャワーでも浴びよう

で 新しいパンツにはき変えてっと…




Little Essay by Yasutomo Honna


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