2009年7月16日木曜日

Little Essay 00024 「スタンディングバー」






六本木のワンダーバーで
久しぶりの女友達Yと会った

ハウスワインを口に運ぶ彼女は
いかにも都会っ子だ…

この店も
キャッシュオンデリバリー
スタンディングバーでは
なかなか洒落ている


「待った?」
少し遅れたボクは聞いた

「ウン 待ったよ!」
彼女はポロッと言う

歯切れのいい会話は
結構男心を くすぐるものだ


彼女は飲む時も
必ずスケッチブックを抱えている
決してテーブルに置かない

そしていつもワインを飲んでいる…


狭いスタンドバーで
肘を突合せながら
二人でいつものように
六本木の夜を楽しんでいると

肘と肘の接点から 
熱いものが 静かにこみ上げてきた…




Little Essay by Yasutomo Honna



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