2009年7月2日木曜日

Little Essay 00011 「ドレッシング」






君があの柱の陰で ボク達を見ていたのは知ってたよ…

ボク達… 

そうボクの新しい彼女も含めてと言う意味でね


「終わりにしましょう」って言ったのは君の方だったね

だからボクは君の言葉を素直に聞いたんだ

新しい彼氏とはうまくいってるかい?

君ほどの美人はそういないから

きっと新しい彼氏はゾッコンなんだろうね


そうさ ボクも君と別れてから

しばらくはスコッチと言う名前の

素晴らしき彼女につき合っててもらったんだ

愛せば愛しただけ その彼女はボクを酔わせてくれた

ただ その彼女以上にボクを酔わせてくれたのが

そう あの夜のバーで

君の目の前にいて ボクの隣にいた彼女なんだ



男と女なんてドレッシングみたいなものさ

思いっきり燃えている時は よく振られた素敵な味だけど

時間がたつと…所詮…分離してしまう

「終わりにしましょう」と言う言葉が

ボクと君を分離させてしまった


あの夜 柱で見えなかったけれど

君も<キミタチ>だったんだね


さよなら… ボクラのドレッシング時代

さよなら… 昔の恋人…



Little Essay  by Yasutomo Honna


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