君があの柱の陰で ボク達を見ていたのは知ってたよ…
ボク達…
そうボクの新しい彼女も含めてと言う意味でね
「終わりにしましょう」って言ったのは君の方だったね
だからボクは君の言葉を素直に聞いたんだ
新しい彼氏とはうまくいってるかい?
君ほどの美人はそういないから
きっと新しい彼氏はゾッコンなんだろうね
そうさ ボクも君と別れてから
しばらくはスコッチと言う名前の
素晴らしき彼女につき合っててもらったんだ
愛せば愛しただけ その彼女はボクを酔わせてくれた
ただ その彼女以上にボクを酔わせてくれたのが
そう あの夜のバーで
君の目の前にいて ボクの隣にいた彼女なんだ
男と女なんてドレッシングみたいなものさ
思いっきり燃えている時は よく振られた素敵な味だけど
時間がたつと…所詮…分離してしまう
「終わりにしましょう」と言う言葉が
ボクと君を分離させてしまった
あの夜 柱で見えなかったけれど
君も<キミタチ>だったんだね
さよなら… ボクラのドレッシング時代
さよなら… 昔の恋人…
Little Essay by Yasutomo Honna
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