ある満月の晩のことだった…
「今夜ボクはオオカミになってもいいかい?」
ビールを飲みながらボクは彼女に聞いた…
「ヘェ~!あなたオオカミになれるの?」
彼女はボクの顔を覗き込むように言った
「なれるさ!君さえOKならばね…」
さらにボクはビールを流し込みながら続けた
「ふ~ん OKもらってから
オオカミになる男性なんか初めてよ…」
彼女は笑いながらそう言って
「NO!」と続けた…
「それなら仕方が無いか
では今夜は楽しく飲むとするか!」
ボクはわざと明るく言った
「あら 結構押しが弱いオオカミなのね…
ヘンな人…
でも そんなところが大好きよ…」
彼女はボクの肩に寄り添ってきた
女心とはわからないものだ…
Little Essay by Yasutomo Honna
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